当院のオリジナル放射線治療

初期のがんにはサイバーナイフと
進行がんにはトモセラピー

当院では放射線治療のセカンドオピニオンを行っております。
以下のような患者様に来院いただいております。

・放射線科専門医と放射線治療の計画を立てたい
・外科的手術のみが根治療法なのか
・乳がんと診断されたが切りたくない
・ステージⅣでもできる治療はないか
・治療後のQOLを維持したい
・陽子線や重粒子線とどう違うのか

当院の放射線治療への見解

最近、たくさんのがん患者さんから、セカンドオピニオンの依頼を受けるようになっています。
遠方の患者さんも非常に多く、このような場合には遠隔診断のインフラを使って、患者さんと当院で画像をシェアしながらご説明できる体制になりました。
しかし、ほとんどの患者さんが既に放射線治療のタイミングを逸しているケースが目立ちます。
放射線治療は局所治療ですので、やはり早期に相談いただくのがベストですが実際には、ほとんどの患者さんが末期でかつ試験開腹までしているケースもあり、とにかくタイミングが遅すぎるという印象です。
試験開腹や抗がん剤を繰り返し、もう使う薬もない状態でのセカンドオピニオンではさすがに遅すぎます。
皆さんには早い段階で切らずに治せないか?外科以外の方法がないのか?疑問に思ってほしいと考えます。
特に乳がんは、アイデンティティの喪失やボディーイメージの変化などもあり切りたくないという訴えが普通だと思います。しかし、主治医に外科的手術を勧められ切除をして術後のQOLや精神状態に影響が出る。しかし、実は乳がんだからこそ切らずに治せる方法がたくさんあるのです。
また、末期のがん患者にとっても、放射線治療で免疫寛容が破壊され、アブスコパル効果(遠達効果)を期待できる免疫療法との併用が可能です。
当院では、免疫チェックポイント阻害薬の塞栓治療との併用して放射線治療を提案し実施していこうと考えております。
 なお、実際に治療を行い、追加のブースト照射をするか否かの判断は、メチオニンPETでの検査が不可欠です。
8月のサービス開始を目途に、メチオニンPETの検査態勢を構築しています。
当院では、放射線治療や様々な画像診断によるセカンドオピニオンを行っています。 
ぜひ一度、ベストなタイミングでセカンドオピニオンを受診されてください。

※放射線治療施設は患者様と相談の上、全国各地の医療機関を紹介しています。 PETなどの画像診断検査においても同様です。

サイバーナイフ

放射線によってがん細胞が死滅するかどうかは照射した線量に関係します。照射する線量が多ければ多い程がんを死滅できます。
周囲の正常組織やリスク・オーガン(放射線に弱い臓器)への照射は可能な限り抑えながら、がんのみに放射線を大量照射する。これが副作用を抑え、効果を上げる放射線治療の大原則です。

がん細胞だけにピンポイント照射ができれば、ほとんどのがんを根治することも不可能ではありません。しかも、副作用はゼロです。その夢の実現に近づいた放射線治療装置がサイバーナイフです。ロボットアームで最大100か所から各12方向に放射できます。1本1本のビームは鉛筆の芯に例えられる細いX線です。

ロボット誘導型定位放射線治療機器と呼ばれ、線量集中性や位置補正、体への負担が軽減された優れた放射線治療機器です。ガンマナイフの低位放射線の原理を受け継いで開発されました。
※定位放射線治療とは従来の放射線治療装置よりも高精度な位置決めにより病変の形状に合わせた照射をする事です。周辺の正常組織の被爆を減らし対象部位に多くの線量を照射します。

・対象病変は、脳腫瘍を初めとする頭蓋内病変、肺がん(肺がん自動追尾システム内蔵)、原発性肝がん、前立腺がんなどがあります。
・広範囲の病変に対しては適応外になる事がありますが、ピンポイントの病変に対しては最も得意な治療機器です。
・治療時間は30~60分になり、入院の必要も無く外来通院での治療が可能です。

トモセラピー

最新の放射線技術である強度変調放射線治療(IMRT)を使用した治療法です。当院の器機はアキュレイ社 Radixact(X7)で国内初の設置です。
トモセラピー360°方向から連続的に腫瘍を照射することにより、従来の放射線治療より、よりがんの形状に合わせた照射が可能になります。また、ピンポイントに腫瘍を照射できることから、正常組織へのダメージを抑え、短時間での治療が可能になります。
また、寝台が移動しながら照射する事が可能な為、従来では離れた部位に転移が起きた場合、2回に分けて照射していたものが1回の治療計画で照射可能です。

※放射線感受性が高い(放射線の影響を受けやすい)臓器が近傍にある場合や腹膜播種のような多発転移がある場合は、照射や根治が難しい場合もあります。

放射線治療後の免疫療法が有効

一箇所に放射線治療を行った後
有効な免疫療法を行うことで治癒!?

頭頚部がんに対するIMRT

上咽頭がん症例

画像提供:H22・23年度JASTRO研究課題班

MDアンダーソンのDr.Welshによる発表

<アブスコパル効果>

がん細胞に放射線を照射すると、照射されたがん細胞が死滅・そこから免疫の刺激作用があるタンパクや、がん抗原などが放出される。
その物質をマクロファージや樹状細胞が吸収し、腫瘍を特異的に攻撃する細胞障害性Tリンパ球を活性化させる事で、遠隔部位の腫瘍も攻撃・治療する。

<ポイントは「Hypofraction」>

Hypofractionとは放射線療法の一種で、標準の放射線療法よりも多くの線量を短い期間と少ない治療回数で照射するもの。少分割照射法では、通常、個々の照射は標準(1日1回)より短い間隔で行われる。

免疫療法と放射線治療のアブスコパル効果についてはこちら